my story
物心ついたころから、わたしは幸せではありませんでした。
ぜんそくに２０歳まで苦しめられました。
楽しくて興奮したり、はしゃいだりすると、必ず発作が起きました。
そのせいか子ども時代には「楽しい！！！」という記憶がありません。
中２まで、友だちができず、いじめたり、いじめられたり、登校拒否もしました。
高校時代は、彼氏ができない、自分が好きになれない、男に生まれればよかった、
あんまり苦しいので、感情のないコンピューターみたいになりたい、
と考えたりもしました。
大学に行き、社会人になり、社会人を５年した後大学院に入り、
３０歳で年収1,000万のエリートサラリーマンと結婚をし、
それでも幸せではありませんでした。
その間、心理学はもちろん、ありとあらゆる占いを研究し、
特に西洋占星術は専門書をずいぶん読み、探求しました。
高校生の頃から、ある霊能者にご縁を頂き、
世のため人のためにお役に立つよう、厳しく育てられました。
神様に、18年間朝晩手を合わせ、1日に1～2時間、祈りを捧げました。
一方、心理学や人間関係を扱う学問も、自分なりにずいぶん熱心に勉強していました。
しかし、大学院まで行き、高学歴になり、
博士号を持っている高収入のエリートと結婚したのに全然楽しくない。
（彼は毎日19時には帰宅、土日休みなのに！）
楽しくないどころか、自分がわからない、
とにかく幸せを感じられない。
これはどうもおかしい、と気づき、
とうとう学術的な心理学を離れて、精神世界の本を読み漁りました。
そこで、「ワクワクして生きることが魂にしたがって生きることだ」という考え方に出会いました。
・・・そんなこと、誰も教えてくれなかった。
だんだん、加速度的に、自分に嘘がつけなくなりました。
そして、離婚、宗教との決別、
それから、どうしてもやってみたかった銀座のホステス、
一転して、みずほ銀行本社（東京 日比谷公園そば）でのOL生活…。
その間、自己啓発セミナーもいくつか体験し、アメリカのセミナーにも参加したこともありました。
それなのに、幸せに生き、願いを叶えるための知識はずいぶん持っていたはずなのに、
うつ病を発症、２年投薬治療し、あらゆる薬を試しましたが、
好転せず、その後３年間、投薬とともに週に１回のカウンセリングに通いました。
死にたいと毎日毎日思っていました。
死ぬ方法を毎日毎日考えていましたが、
首吊りのロープを買いに行く気力がないのです。
死にたいというより、消えたい、自分の存在を抹消したい、
と思っていました。
医者から、「君は薬では治らない。考え方を変えなくては治らない。」と言われ、
ものすごくショックでした。
これまでも、すごくがんばって、考え方を変える努力をしてきたのですから。
幸せになりたいと強く願い、
こうすれば幸せになれるという知識を学び、
真剣にがんばってきたのですから。
でも、こう思ったのです。
「もう一回、心に響いたスピリチュアルな教えやメッセージを徹底的に信じてみて、
それに従って生きてみて、
それでも駄目だったら、その時に死のう」と。
その時に願っていたことはただ、
「生きててよかった」って感じたい、ということでした。
その後、突然、岡山で大学の教員になるという道が開け、
大学生の「相談業務」に情熱を感じることを発見しました。
学生への相談業務に親身になり、意図的に力を入れ出すと、
その年の秋ごろから、急速にうつ状態が改善されました。
気づきました。
「心に添う相談業務」が性(しょう)＝「魂」に合っているんだと。
そして、念願だった「わたしの夢と成長を心から応援してくれるパートナー」に
43歳の時に出会い、
その男性と再婚しました。
彼の支えのおかげで本当にやりたかったこと、
「人の話を聴き、生き生きと生きる知恵を伝え、
希望と勇気を与えられる仕事」に飛び込みました。
結果として、それはかつて予想もしていなかった『占い師』という仕事でした。
大学の先生も学生を育てるというとても魅力的な仕事でしたが、
わたしは論文を書くのが苦手でした。
大学の先生は研究者としての能力が必要でしたから、
ものすごく無理をしなければなりませんでした。
もう、無理して生きるのはイヤでした。
その時出会ったのが、osho禅タロットとNLPでした。
禅タロットとNLPは、わたしの今までの知識、
学術的な心理学、精神世界、成功哲学、自己啓発、占い、スピリチュアルなこと、
幸せと成功にかかわるたくさんの知識を、
わかりやすく整理し、実生活で深いレベルで「効果的に使える」ものに変えてくれました。
思い切って、大学の教員を辞めて
禅タロットとNLPと長年親しんできた西洋占星術を用いたカウンセリングサロンを立ち上げました。
この仕事は、わたしにとって想像以上にパワフルで挑戦のしがいのあるものでした。
より「自分」とうまく付き合えるようになりました。
「自分」と和解することがうまくなりました。
「神さま」と和解し、神・宇宙とうまく付き合えるようになってきました。
おのずと、「自分以外の人」との付き合い方も苦しまなくて済むようになってきました。
わたしは、ずいぶん変わりました。
ずいぶん、生きやすくなりました。
そして、「感じること」がどんなに素敵なことか、
また、とっても役に立つということを知りました。
気がついたら、不安に襲われることがとても少なくなりました。
今、わたしの周りには魅力的な人ばかりが溢れ、
ほとんどの時間を明るく穏やかな気分で過ごしています。
けれども、疲れ切って何もしたくない時もあります。
感じたくないイヤな感情に襲われることもたくさんあります。
時には自信を失い、明るい未来が見えなくなることもあります。
けれども、転んでもただでは起きません。
転んだら必ず学びがあると知ったので、
転んだら必ず何かを拾っています。
今、わたしの目に見えない宝石箱には、
転んだ時に拾った宝石でいっぱいです。
転ばなければ拾えなかった宝石ばかりです。
これからもきっと、たくさん転ぶでしょう。
けれども、転ぶことがだんだん怖くなくなりました。
「生きててよかった」という人生にしていく「やり方」が
少しずつ体感としてわかってきたからです。
これを幸せというのだと思います。
宇宙の絶対的な摂理は
「拡大と成長」です。
人も魂もいのちあるものは限りなく「拡大・成長」に向かいます。
「人」であると、なぜかそこにはもれなく(？)痛みや苦しみを伴います。
けれども、そのネガティブな感情や感覚を感じる時間を少なくする方法はあります。
わたしも「拡大・成長」の途中です。
ここは最終地点ではありません。
生きている限り、命のある限り、魂のある限り、
最終地点などないような気がします。
そして、情熱を傾けられる、もっとも興味のあることの専門家として仕事をし、
努力しつづけていけること、本当にありがたく感じています。
真砂裕紀子 Yukiko Masago
