西洋占星術
西洋占星術とは?
ホロスコープはその人だけの「出生証明書」
そもそも西洋占星術というのは、“ホロスコープ”を読み解いていく作業です。
ホロスコープというのは、“ある瞬間の惑星の位置を図表で表わしたもの”で、
人の出生時間を使えば、“生まれた時の人生の設計図”になります。
これは、わたしの出生時のホロスコープです。
わたしが“生まれた瞬間に、
地球から見て「惑星」がどの「星座」を背景にして見えたかを示した図”です。
(内側にある☉☽♂♀の記号が「惑星」、外側の帯のゾーンにあるのが天球の「星座」、
中心の円が地球にいる自分の位置です。)
つまり、わたしが生まれた瞬間に、太陽☉は水瓶座♒を運行していた、ということです。
たとえ、同じ日に生まれた二人でも、
時刻が違えば、生まれた時の天球の風景は全く違ってくるのです。
月☽は、一日で天球を一周するので、月の位置も出生時間が違うと変わります。
このように、ホロスコープとは、
生まれた瞬間の情報がギッシリ詰まった「出生証明書」のようなものです。
太陽以外の惑星にも星座がある
よく「私は○○座だ」という言い方をしているのは、
実は「太陽がある星座」を言っているだけで、
生まれた時には空には他の惑星もたくさん存在していて、
「太陽以外の惑星にもそれぞれ星座がある」んです。
本来の西洋占星術は、すべての惑星で総合的に解読します。
ですから、星占いが当たらない、という実感をお持ちの方も多いと思いますが、
それは、太陽星座だけですべてを語ろうとすること自体に無理があるのです。
太陽は、全般的な人生の方向を見るときには有効なのですが、
恋愛も仕事も、すべてを太陽星座だけで語るのは難しいのです。
雑誌の巻末の方にしばしば「今月の占星術」のように、星座別の運勢などが載っているのですが、
実際問題として、太陽星座だけで恋愛や仕事を占うのには適していません。
恋愛や仕事を占いたいなら・・・
その人が生まれた時に、その惑星がどの状態にあるのかを読み解くのが、
ホロスコープを読むということです。
たとえば、わたしは太陽☉も火星♂も水瓶座♒なので、
超個性的に生きたいし、好みの男性も自由人で普通っぽくない考え方をする人なのに、
恋愛を司る金星♀が魚座♓にあるので、
恋愛モードに入ると、びっくりするくらいベタベタしたくなり、
あなたと一つになりたいの~~っていう衝動に襲われるという、全く別の人格が現れます。
10代20代は、そんな多面的な自分とどう付き合っていいか全く分からず、
七転八倒の試行錯誤と失敗を繰り返してきましたが、
自分のホロスコープをよく把握してからは、バランスをとるのがずいぶんうまくなりました。
「恋愛では、こういう感じになりやすいし、
仕事では、こういうやり方をしないと気が済まないし、
でも、初対面の人とはこんな感じで接する癖があるし・・・
だけど、本質的には、こういう人だよね~~」 というように。
つまり、
「自分の衝動(惑星)」がどの場面で、どんなふうになる(星座)のかを把握しているということです。
- 自分がどんなスタイルでいるときが、もっともナチュラルに力を発揮することができ、より充実感や幸せを感じるのか。
これを知ることで、人生の設計図に翻弄されなくなり、
人生の航海の舵を自分で握るコツがわかってきますよ。